Lesson1-1 オーガニックの定義

オーガニックとは何か

「オーガニック」という言葉を日本でも耳にするようになりましたが、オーガニックとは何を指す言葉なのでしょうか。

一般的にオーガニックとは、無農薬・無化学肥料で栽培されたものを意味し、大きくは有機栽培や有機農法のことを指します。ですが、農薬や化学肥料を使わなければすべてオーガニックかと言うとそうではなく、オーガニックを名乗るためには、3年以上、無農薬・無化学肥料の土壌で栽培されていること、遺伝子組み換えの種ではないこと、畜産飼料にも有機飼料を使用していること、などの規定をクリアし、認定される必要があるのです。

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オーガニックの認定は、世界各国特定の認定機関で実施しており、日本では農林水産省がそれにあたります。彼らが認定した証である「有機JASマーク」がなければ、有機やオーガニック、またそれに類する表現することができません。

今ではこの規定も当然のように世界中で制定されていますが、この基準を制定するまでに至るには、大戦中からの化学肥料や農薬を使用した時代に、環境課題を認識し、それに取り組んだ人々の努力がありました。

Lesson1の中では欧州・アメリカ、そして日本でどのようにオーガニックが認められてきたかという歴史に触れ、そして制定された規定も解説していきます。