私達が口にする食品には、見た目を良くし保存性を高める為に多くの添加物が使用されています。現代の食事において添加物を完全に避けることは難しいといわれています。しかし正しい知識を持つことで、得に危険と言われる添加物を採らない様に心がけることができます。
無添加表示の事実
スーパーでもコンビニでも、近年「無添加」と表示されている食品が増えています。添加物の影響がいたるところで聞こえてくる今、無添加の表示はとても安心感があり安全な食品のように見て、思わずそちらに手を伸ばす人も多いでしょう。
しかし、実は「無添加」と表示されていても、合成着色料、合成甘味料、酸化防止剤が使われているものがあります。食品添加物には表示義務がないものの方が多いのです。農薬には気を遣い無農薬の野菜を選んでいる方でも、添加物のことは無頓着で表示を鵜呑みにしがちです。しかし実は添加物を口にする量の方がはるかに多いのです。
天然添加物は安全?
食品添加物の中には、人工合成品と天然物から抽出されたものがあります。
天然添加物は、植物から抽出された着色料や微生物由来の保存料など、多種多様なものがありますが、消費者はやはり安心感から天然添加物を好む傾向にあります。確かに、天然添加物は合成添加物に比べると安全なもののように感じますが、実は天然添加物の方が有害性が高い場合もあるのです。
大手コーヒーチェーンの規制で一時話題になった、天然着色料のコチニールという赤い色素の原料は、エンジ虫というサボテンに寄生する毛虫です。このエンジ虫は有害性が立証されているプロピレングリコールという化学薬品で溶かされ、製品化されます。
酸化防止剤として使われる天然添加物のトコフェロール(ビタミン)の原料には、小麦胚芽が使われることがあります。通常その小麦は、農薬や化学肥料を多用して栽培されたものです。
天然添加物にはヒ素や鉛などの重金属を含むものもあり、これらの毒性についてはまだ研究が進んでいません。天然添加物は合成添加物にくらべて安全、とは言えないのです。
ハム
市販のハムやソーセージの赤味がかった色は、亜硝酸ナトリウムという発色剤の添加によるものです。肉の色を保ち、変色しづらくおいしそうに見せる為に使用されます。
亜硝酸ナトリウムには発色効果の他、食中毒予防、風味向上、脂肪の酸化防止などの効果があり、製造者側にとっては大変便利な添加物です。しかし亜硝酸塩は、体内で農薬と化合すると強い発ガン性物質に変化する危険な添加物です。
購入の際は表示をよく見て、発色剤が使われていないものを選びましょう。
ノンシュガー製品
ノンシュガーの食品には砂糖が使われていない物もありますが、その代わりに人工甘味料が使われている商品が多くあります。甘味料には人工甘味料、天然甘味料があり、天然物の方が体への負担は少なめですが、どちらも体に与える影響の大きさが指摘されています。
特に人工甘味料であるアスパルテームという食品添加物の危険性は、オーガニックに興味を持つ方なら一度は耳にしたこともあるでしょう。インスリンの過剰分泌によって太る原因になったり、脳への影響や鬱病との関係、さらに生殖機能障害を引き起こす可能性など、様々な影響がとりだたされています。
アスパルテームの製造会社とFDA(アメリカ食品医薬品局)は、アスパルテームが安全な添加物だと主張していますが、安全性を立証する実験方法に多くの欠陥があると指摘がされています。
アスパルテームを製造している会社が研究資金を出している研究施設全てが、アスパルテームが安全だと結論を出しています。その一方で、研究費用をもらっていない残りの研究施設は脳腫瘍などの有害性を指摘しています。
どんなに権威があるように見える機関の保証があったとしても、そこには政治的、経済的背景が隠されている場合があります。公的な機関や信頼性がありそうな機関からの許可があれば安全だと安直に信じてしまうことは実に危険なのです。
そのためにも、一人一人が正しい知識を持つことが大切です。
